山形県鶴岡市で、庄内三名湯のひとつに数えられる湯田川温泉は、豊かな自然と人情味溢れる湯の里として、毎年多くの観光客を出迎えております。開湯1300年の歴史を経て、現在では泉質や自然環境など、保養地として優れた温泉地の整備・育成を目的とする制度である環境省指定の「国民保養温泉地」として2001年に認定を受けました。湯治場として知られる源泉かけ流しの名湯は、各お宿の他にも共同浴場が2箇所、足湯が1箇所ございますので、日帰り温泉旅行や長旅の休憩地としてもご利用いただけます。どうぞ、鶴岡の奥座敷との呼び声も高い湯田川で、癒しのひとときをお過ごしください。
湯田川温泉はその昔、712年に傷を負った一羽の白鷺が傷を癒したことが由来し、「白鷺の湯」と呼ばれておりました。その泉質は、毎分約1,000リットルと豊富な湧出量を誇る硫酸塩泉(旧泉質名:含石膏芒硝泉)です。硫酸塩泉は、動脈硬化症や切り傷、火傷などに効果があると言われており、鎮静作用や血圧の降下作用も期待できます。また、昔から土用の丑の日(夏の暑い盛り)にあわせて湯治をすると1年間無病息災で暮らせると言われる「丑湯治」の文化も湯田川温泉ならでは。古くから、土用の丑の日に由豆佐売神社では温泉清浄祭を行い、前夜祭で温泉が清らかでけがれがないよう、ご祈祷を行い、「湯田川温泉神楽」が神社の大前に奉納される風習があります。それに合わせて温泉街では「湯田川温泉神楽」の公演もお楽しみいただけます。
※湯田川温泉神楽は、各旅館のお座敷でも楽しむことができます(通年・要予約)。詳細は各旅館までお問い合わせください。
歴史、湯治とならぶ湯田川温泉の魅力は、源泉かけ流しです。平成29年に第13回「源泉かけ流し全国温泉サミット」が開催され、源泉かけ流しの健康効果を確認。温泉が湧き出る自然の恵みに感謝し、魅力ある温泉地であり続けることを誓う「源泉かけ流し宣言」を行いました。
源泉 かけ流し |
加温 | |
---|---|---|
九兵衛旅館 | 〇 | あり |
仙荘 湯田川 | 〇 | あり |
九兵衛別館 珠玉や |
〇 | あり |
つかさや旅館 | 〇 | なし |
隼人旅館 | 〇 | なし |
ますや旅館 | 〇 | あり |
湯どの庵 | 〇 | あり |
理太夫旅館 | 〇 | なし |
共同浴場 正面湯 | 〇 | なし |
共同浴場 田の湯 | 〇 | なし |
※すべての温泉で加水はしておりません。
湯田川温泉の共同浴場は、山形県内のみならず全国的に見ても屈指の新湯注入率を誇る天然の源泉かけ流し温泉です。加水・加温・循環を行わない極めて純粋な天然温泉の魅力を少しでも多くの方に知っていただきたいという想いから、リーズナブルな価格で浴場を開放しております。
旅の癒しは足湯から―。平成18年10月、旧七内旅館跡地に整備された湯田川温泉の初の足湯です。東屋は、旧七内旅館の建物に使用されていた梁や瓦などを再利用して周囲には玉砂利を敷くなど、湯田川温泉の趣を大切にしております。
※照明設備などの関係から、夜間のご利用を見合わせております。
風情を感じる正面の湯は、全国的に見ても屈指の新湯注入率を誇るゆったりとした共同浴場です。
脳神経病、眼病、婦人病、神経痛、関節痛、五十肩、動脈硬化症、冷え性、痛風、慢性便秘、肥満、糖尿病など。
※共同浴場をご利用の際は、船見商店で入湯券をお求めいただき、ドアを開けてもらってください。
※ご宿泊の方は各旅館で対応いたします。
地元の方々が主に利用する、広さ4畳ほどの小さな共同浴場です。
湯田川温泉の泉質は硫酸塩泉(含石膏芒硝泉)であり、「傷の湯」や「脳卒中の湯」とも呼ばれる湯治に適した湯です。無色透明・無味無臭の湯ではありますが、ナトリウムを多く含んでいるため、血圧を下げ、痛みを和らげる鎮静作用が期待できます。療養泉に共通する一般的な適応症(神経痛、関節痛、慢性消化器病、健康増進など)に加え、特に下記の適応症などに対する効能が高いと言われております。