温泉の恵みを味わう、2種の日本酒が誕生しました!
湯田川温泉では、今季「湯田川のお米で、日本酒を造る」という新しい取り組みに挑戦しました。
それは湯田川温泉のお湯で「芽出し」され、湯田川の地で育まれた「芽出し米」を使用して、オリジナルの日本酒を造るというプロジェクト。日本酒を通してより多くの方に湯田川温泉を知ってもらいたいという思いから、さまざまな分野のプロフェッショナルとともに「湯田川らしい日本酒とは何か?」という対話を重ね、開発を進めてきました。
そんなこだわりの詰まった日本酒が、とうとう2月13日にリリースされます。
プロジェクトの発起人
湯田川温泉 つかさや旅館 庄司 丈彦
『このプロジェクトを通して湯田川温泉の歴史や、特性を伝えるきっかけをつくりたいと思いました。湯田川温泉には、源泉に浸してお米を発芽させる「芽出し」という文化があります。この「芽出し」をしたお米をつかって何か出来ることはないかと考え、思いついたのが日本酒というアイディアでした。
お酒にすることで、旅館のお食事とあわせて楽しめるのは勿論、地域の飲食店や、お土産のひとつとして商店でも展開できる。お米のまま提供するよりも、ひと手間加えた方が地域全体で消費できると考えました。お酒が飲めない方に向け、今後、米粉のお菓子などをつくることも検討しています。
こうした活動を通して、湯田川温泉の歴史をたくさんの方に知ってもらいたいです。湯田川の恵みがぎゅっと詰まった日本酒を、ぜひ飲みに来てください。』
「女神のしずく」と「乳イチョウ」
鶴岡市大山地区で400余年の間「温故知新・不易流行」を掲げながら真摯に日本酒の酒づくりをしてきた「渡會本店」の協力のもと、純米大吟醸・純米の2種類が誕生しました。
「女神のしずく」
華やかな吟醸香と、優しい甘みが特徴の純米大吟醸。
「乳イチョウ」
しっかりとしたコク、シュッとしたキレのある生酛づくりの純米酒。
ラベルに込めたメッセージ
デザイン:吉野敏充デザイン事務所
『白鷺が羽ばたき、湯に落とした米一粒。その一粒が土地を豊かにし、地には熱を、土地に暮らす人には生きる力を与える様子をラベルにデザインしました。また白鷺が羽ばたく様子は由豆佐売神社の県指定天然記念物の「乳いちょう」も模してあり、その姿は母のように偉大で優しく温かく、訪れる人々を受け入れてくれる形をしています。』
湯田川温泉を紐解くキーワード
羽ばたく「白鷺」
湯田川温泉は和銅5年(712)手負の一羽の白鷺が湿原の中に湧く湯坪で湯浴みをし、傷を癒していた事から「白鷺の湯」と称され、古くから人々に親しまれてきた。
湯に落とした米一粒「芽出し」
湯田川では毎年4月に温泉のお湯を活用した種籾の芽出しが行われます。稲の種籾から芽を出させる作業を「芽出し」と言い、余り湯の温度は種籾の発芽に最適とのこと。温泉を産湯にして生まれた種は苗となり、田んぼに植えられ、春から秋にかけての湯田川の景色となります。
由豆佐売神社の県指定天然記念物「乳いちょう」
泉源の女神である溝樴姫命(ミゾクイノヒメノミコト)を祀る社。湯田川温泉の守り神として創建。延喜5年(905)起草の「延喜式神名帳」にも名前の載る格式の高い神社です。神社へ続く参道には、古くから妊婦の乳の出を願う信仰の対象になっていた県指定天然記念物「乳イチョウ」があり、その姿は神社とはまた違う空気を感じられます。
販売について
湯田川温泉の各旅館・飲食店・商店で2023年2月13日以降に購入可能。
(2月5日鶴岡銀座商店街特設会場で開催される寒鱈まつりにて先行発売予定)
ご予約・取材等のお問い合わせは、プロジェクトリーダー 庄司までお願いいたします。<TEL 0235-35-2301>
- ・投稿者の名前:
- 湯田川温泉観光協会
- ・プロフィール:
- 湯田川に住み、湯田川を愛している旅館の仲間たち
- ・SNSやホームページへのリンク系:
- https://www.facebook.com/yutagawaonsenkanko