『いい風呂の日』体験レポート
湯田川温泉では、11月26日「いい風呂の日」にちなんで温泉モニターをSNSにて募集しました。ご応募いただいた方々には、1時間という短い時間ではありましたが、各旅館で湯田川のお湯を体験していただきました。「ぽかぽかになった」「とっても気持ちよかった」などの嬉しい感想もあり、湯田川のお湯を知っていただく良い機会となりました。
この記事では、「いい風呂の日」の体験レポートを紹介したいと思います。予定が合わず、今回参加出来なかった方や、「湯田川温泉に行ってみたいけど、どんな場所だろう」と気になっている方の参考になれば幸いです。
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秋の終わりが近づき、ひんやりと肌寒くなった11月の終わり頃。「いい風呂の日」にやってきたのは、湯田川温泉の「隼人旅館」。この土地で400年以上続く老舗宿ですが、昨年リニューアルされて外観・内装ともに生まれ変わったそうです。新しくなった姿をひと目見ようと、たのしみに向かいました。
「隼人旅館」は青い瓦屋根が目印。
ここは、幕末に活躍した浪士組「新徴組」の本部跡。
いざ、館内へ。以前宿泊した時のことを思い出して、なんだか懐かしい気持ちに。
入り口の格子戸は、リニューアルで黒に塗り替えられた。モダンな雰囲気がかっこいい。
「はやと」の焼印になんともいえない風情が漂う。下駄を履いて温泉街を闊歩したい。
リニューアルされた館内は明るく、2階から移築したという格子飾りが光る。
ロビーには、貴重な資料が保管されている。
湯田川温泉の旅館はそれぞれに特徴がありますが、中でもこの「隼人旅館」は、庄内の歴史と文化を色濃く感じられるお宿です。幕末に「江戸のお巡りさん」と呼ばれ、活躍した浪士組「新徴組」が、湯田川温泉を拠点とした際、本部として使用されたのがこの「隼人旅館」。リニューアル後も以前と同様に、当時の残留品や、「新徴組」にまつわる資料を見ることができます。
冬のはじまりは寒さに身体が慣れていないので、実際の気温よりも体感の方が低く感じますよね。そんな時には、温泉で身体を温めるのが一番。しばし館内を見学した後は、念願のお風呂へ。
暖簾をくぐる、わくわくの瞬間。
ざばぁっと注がれる源泉から、立ち上る湯気。
常に新しいお湯が注がれ、湯船から溢れ続ける贅沢なオーバーフロー状態。
お湯は無色透明で癖がなく、さらさらとしています。
水色とベージュの落ち着いたトーンがかわいい、レトロなタイルも必見です。
ざばざばと溢れるお湯は、源泉掛け流しの証拠。湧き出た源泉は、水やお湯を足すことなく、温度調節さえも行わず、湯船に注がれます。これこそまさに、本物の温泉。湧き出たばかりの新鮮なお湯は、例えるなら新鮮なお野菜を食べた時のようにエネルギッシュで、浸かると元気が湧いてきます。このお湯を通して、湯田川温泉を囲む山々や、作物を育む土の清らかさを感じて、まるで自分も自然の一部になったかのような気分になりました。
熱すぎず、ぬるすぎず、ちょうどいい温度も嬉しいポイント。40分ほど湯船から出たり入ったりを繰り返し、体の芯まで温まりました。
お風呂のあとは、由豆佐売神社にお参りを。
ここは、映画「たそがれ清米衛」のロケ地になった場所。記念のパネルには、銀杏と紅葉が飾られていました。
共同浴場の「正面湯」でめぐり湯もたのしめる。
温泉で温まったあとのお散歩は、ひんやりとした空気が気持ちよく感じました。30分ほど散策をたのしんだ後も、まだまだ身体はぽかぽか。さらに自宅に帰ってからも、しばらく温かさが持続していて、冷え性には大変ありがたいお湯だなと感じました。まだまだ寒い日が続くので、また近いうちに訪れたいと思います。
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以上、「いい風呂の日」参加者の体験レポートでした。ご参加いただいた皆さまへ、心よりお礼申し上げます。また是非、湯田川温泉に遊びに来てください。
- ・投稿者の名前:
- 湯田川温泉観光協会
- ・プロフィール:
- 湯田川に住み、湯田川を愛している旅館の仲間たち
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