- 2024.03.05
- 湯田川女子旅。 新しくなった「ますや旅館」に泊まってみた。
- 新しくなった「ますや旅館」に女子2人で泊まってみたら、貸切風呂&大浴場あわせて9箇所の湯めぐりがたのしめて、お料理が抜群に美味しい、最高のお宿でした!今回は、滞在中の過ごし方を時系列で紹介しながら、女性目線で泊まってうれしいと感じたポイントを紹介します。 15:00 「ますや旅館」に到着 「ますや旅館」は、令和5年6月に湯田川温泉の人気宿「九兵衛旅館」と「珠玉や」の姉妹館としてリニューアルオープンしたばかり。リニューアル以前は、湯治場 湯田川ならではの、常連さんに愛されるアットホームな雰囲気が魅力のお宿でした。温もりはそのままに、お食事処には個室が新設され、館内はモダンな雰囲気に一新されていました。 温泉街の入り口から正面湯方面に向かうと、「ますや旅館」の看板が見えてきます。 今回宿泊するのは「ふじさわかぶ」のお部屋。キーチェーンは完全オリジナルで、湯田川名物「孟宗」(たけのこ)のフォルムが可愛い! 「ふじさわかぶ」の間は、8畳の和室。テレビは大きく、丸テーブルは小さく移動しやすいなど、「こうあって欲しい!」という気持ちに、過不足なくぴったりと寄り添ってくれるお部屋でした。 お月さまのような照明や、壁紙など、端々にセンスを感じる空間デザイン。それもそのはず、内装は倉橋建築計画事務所の竹内慶和氏が、家具はAO STYLE 住百合子氏がそれぞれ手がけているそうです。 和風のしつらえの中に、どこか洗練された雰囲気を感じるのは、インテリアひとつひとつに拘りが詰まっているから。とくに縁側にある椅子の佇まいが好きで、すっぽり包まれているような座り心地もgood。 窓の外には湯田川の街並み。お部屋から縁側までがフラットになっているのも安心感があります。これまでに泊まった縁側付きの客室で、縁側部分だけが独立して寒かったり、暑かったり、また空気が回らず湿気を感じた経験がありますが、ますやさんは、“縁側まであわせてひとつのお部屋”という空間づくりで、縁側部分の居心地が抜群でした。 まずは「お着き菓子」をいただきます。以前、温泉ソムリエの講座で“空腹状態で温泉に入るのは危険なので、宿に着いたらまずお菓子を食べましょう”と教わりました。もっちりとやわらかいお餅の中に、たっぷり小豆が入った、鶴岡の老舗菓子店 信濃屋さんの若くさ餅。生菓子なのがうれしい。 ウェルカムドリンクは、ご当地ジュース「山形代表」のもも味。 女性客は10数種類の中からデザイン色浴衣を選ぶことができます。好みにあわせてブルーの浴衣をチョイス。浴衣に着替えると、一気に女子旅感が出てテンションが上がりますね。洗面台のミラーはライト付きでメイクがしやすく、使い勝手がよく配慮されていると感じました。 16:00 湯めぐりを満喫 館内には3つのお風呂があり、どれも空いていればいつでも入れる貸切風呂。中でも贅沢に感じたのは、希少な古代檜をつかった湯船の「古代檜の湯」。自然光が入る室内に湯気がふわ〜っと広がっています。泉質は硫酸塩泉で、動脈硬化症や切り傷、火傷などに効果があるといわれていて、鎮静作用や血圧の降下作用も期待できます。 檜の浴槽にとめどなく注がれる源泉をひとりじめ。ますやさんは、全6部屋のお宿なので、"貸切風呂が空かずに入れない"という状況に出くわすこともありませんでした。「古代檜の湯」には洗い場もあり、脱衣所も広々としていて、プライベートな空間で身支度を完結できるのもうれしいポイントでした。 がつんと強い温泉では入浴後にどっと疲れが出ることもありますが、湯田川のお湯は入り心地が優しく、疲れにくいので湯めぐりに向いていると感じます。 お風呂で温まったあとは、浴衣で温泉街を散歩。温泉街の共同浴場「正面湯」では、湯田川で暮らす方々とのコミュニケーションをたのしみました。その後、姉妹館である「九兵衛旅館」と「珠玉や」のお風呂もめぐることに。 こちらは「珠玉や」の貸切風呂。お湯はすべて同じ源泉から供給されていますが、それぞれに異なる趣きがあります。「九兵衛旅館」では、大浴場のため写真は撮りませんでしたが、名物の金魚風呂にも入りました。 だんだんと陽が落ちて、温泉街は夜の表情に。正面湯前の足湯に入りながら、外の風を浴びてクールダウン。湯田川にはコンビニがなく、車通りも少ないので、静寂に包まれて、温泉が湧き出す水の音や白鳥が鳴く声など、自然のBGMに癒されるひとときを過ごしました。 "そろそろビールが飲みたい!"ということで、「ぱろす 湯田川」へ。コンビニのない湯田川でぽつんと佇む商店はオアシスのようですね。ビールの他に、お土産の日本酒も購入。 18:15 完全個室でいただく夕食 お湯を堪能したあとは、おたのしみの夕食会場へ。料理が美味しいことで評判の「九兵衛旅館」「珠玉や」のメニューをベースに、「ますや旅館」のオリジナルを融合させたお料理なんだそう。 お食事は、朝夕ともに「masuya dining春夏秋冬」でいただきました。完全個室のプライベート空間です。 入り口の「ますや旅館」の看板、「masuya dining春夏秋冬」やお食事処それぞれの名前、お風呂のサインは、若女将・齋藤 生さんが書いたというから驚きです。なかでも「ひいな」の書は、可愛らしく、心おどるような書体でとくに印象に残りました。 器のひとつひとつが素敵な上、盛り付けも美しく、食べる前から既に感動。 前菜は「うるい吸地八方」「寒鱈昆布〆寿し」「ばんけチーズ」「こづけ」と、庄内の季節の食材をふんだんに使用したメニューです。 名物「ごま豆腐のあんかけ」は、リニューアル前から愛されてきた庄内の郷土料理。 どのお料理も想像以上に美味しく、温泉宿でいただく料理のレベルを越えている…!! 庄内は食の都と言われるほど食材が豊かな土地ですが、ここまで美味しいお料理にはなかなか出会うことはありません。質の高い素材を最大限に活かした品々に、一口食べるごとに感動して、目を閉じて天を仰ぐシーンも。感動を二人で共有しながら、ゆっくり大切に味わいました。 なんとも贅沢な、「山形牛のリブロースしゃぶしゃぶ」。 湯田川温泉 オリジナル日本酒の「乳いちょう」をオーダー。 しっかりとしたコクに、シュッとしたキレのある生酛づくりの純米酒です。湯田川のお湯に浸して発芽させた酒米を使用した、生まれも育ちも湯田川な日本酒。訪れた際には、是非飲んでみてくださいね。 日本酒にぴったりな「イワシ酒盗塩焼き」。 かにの身をたっぷり使用した「ずわいがに新丈蒸し」。 庄内地方の冬の味覚といえば「寒鱈汁」。 お腹がはち切れんばかりのメニューで、時折り浴衣の帯をゆるめながらいただき、120%満たされました! もう食べられない!と思っていたのに…。「あんみつ 黒蜜かけ」「自家製 抹茶あいす・バニラあいす」は別腹にペロリとおさまった。こんな甘味が食べられるカフェがあれば、毎日通いたいほど。 最高な夕食を終えてお部屋に戻り、お布団にダイブ。だらだらとお話しをしながら、夜は更けていきました——。 6:00 いつもよりすっきり目覚めた朝 2日目の朝は、また温泉に入ろうと早めの起床。昨日湯めぐりをしたおかげか、いつもより寝つきが良く、深く眠れた気がします。ふかふかのお布団と、高さを自由に調節できる枕も、安眠に一役買っているのかも。よく眠れたおかげで爽やかな朝です。 お白湯を飲みながら、読書タイム。電子ケトルのお湯があっという間に湧いて、こういう小さなことがありがたい。 窓の外には鮮やかな椿が咲いている。 館内には湯田川にゆかりのある作家 藤沢周平先生の本や、庄内の食にまつわる本が並んでいます。次はどっぷり本の世界に浸る一人旅もいいな。 1階の共用部には、ゆっくりできるラウンジスペースがあります。 8:00 期待していた朝食タイム 昨夜たくさん食べたのにも関わらず、朝にはすっかりお腹が空いています。季節のお野菜がふんだんに使用された和食のメニューだったので、消化に負担がなく、胃もたれすることもありませんでした。夕食が最高に美味しかったので、朝食にも期待が募ります。 朝食メニューは、正統派な和朝食。ドリンクはオレンジジュース、牛乳、コーヒー、紅茶、ほうじ茶の中から自由にいただきます。 「季節の野菜サラダ」はごろごろと大きな野菜がうれしい。自家製黒胡麻ドレッシングをたっぷりかけて。 湯田川名物「孟宗」(たけのこ)の入った煮物。 ごはんは特別栽培米の「つや姫」。酒田の「塩納豆」とともに。 朝食にお刺身が出てくるのも、贅沢感がありますね。納豆とも相性のよい「いか刺し」。 美味しくて、ごはんの進むメニュー。お腹が空いていたこともあり、ボリューム満点の朝ごはんをあっという間に完食しました。 デザートは「コーヒーブランマンジェ」と「自家製 木いちごあいす」。 こんな甘味が食べられるカフェがあれば、毎日通いたい(昨夜に続き2回目)。お食事のレベルが高いことに感動しましたが、デザートのクオリティも他にはないほど。木いちごアイスのさっぱりとした酸味が、満腹感を帳消しにしてくれました。 朝食後は、お部屋でのんびり過ごして11時前にチェックアウト。 まとめ リニューアルした「ますや旅館」に滞在して、よかったところを振り返ります。 ・貸切風呂&大浴場あわせて9箇所の湯めぐりが無料でたのしめる ・「九兵衛旅館」「珠玉や」のメニューをベースに、「ますや旅館」のオリジナルを融合させたお料理が最高に美味しい(デザートも絶品!) その他にも、女子旅に最適だと思ったポイントがたくさんありました。ひとつひとつは小さいことかもしれませんが、その積み重ねで大切にされている感覚になって、満足度が上がっていきました! ・「お着き菓子」が生菓子 ・ウェルカムドリンクがご当地ジュース ・内装やインテリアなど、センスが光る館内 ・選べるデザイン色浴衣 ・鏡に照明がありメイクしやすい ・お手洗いのスリッパがふかふか ・敷布団もふかふか、枕の高さを調節できる ・14時チェックイン、11時チェックアウトでのんびりできる などなど…。細かいところまで配慮が行き届いているように感じました。 そして何よりも感動したのは、館内の清潔感。埃ひとつなく、水回りも綺麗なことが最初から最後まで安心して過ごせたポイントでした!総合して、価格以上に満足感が高い、高コスパの宿だと思います。その上、リニューアルしたばかりのお宿というのは、新しさゆえの輝きがあり、なんとも気持ちが良いものです。 この機会にぜひ、湯田川温泉の「ますや旅館」を訪れてみてはいかがでしょうか。
- 2022.09.15
- 湯田川温泉神楽を特別上演開催
- 湯田川温泉では下記の日程で湯田川温泉神楽を無料でご案内いたします。 【特別企画神楽スケジュール】 ■9/17(土)■ 20:00~ 正面湯前(雨天:九兵衛旅館ロビー前) ■9/24(土)■ 20:00~ 正面湯前(雨天:理太夫旅館2階宴会場) ■10/1(土)■ 20:00~ 正面湯前(雨天:仙荘湯田川3階宴会場) 「湯田川温泉神楽って何??」 湯田川温泉神楽は古くから伝わったものでありますが、江戸時代で最も平安であった、徳川三代将軍家光公の時代〈1620年代〉から、十二代将軍家慶公〈1850年代〉の天保年代頃まで盛大であったと伝えられており、庄内藩公酒井家にも年々藩主のお招きで藩邸で演じられた歴史ある伝統芸能です。 奏する音楽は、インド舞楽の形式をそのままに取り入れてあり、非常に珍しい音曲と評されています。 この神楽は、神社祭典に奏舞する神社神楽とつながりはありますが、その様子は異なり、里かぐらあるいは道化かぐらなどと称され、とても滑稽な趣があります。 湯田川温泉神楽は、藤沢周平原作 山田洋次監督の映画「たそがれ清兵衛」にも出演し、明るくユーモラスなお囃子がお祭りの場面を盛り立てました。(ロケは湯田川の由豆佐売神社で行われ、神楽保存会メンバーをはじめ多数の湯田川住民がエキストラとして協力しました) 湯田川温泉の記事を書いてもらっているすすきまきさんの記事はこちら この記事も素敵です(^_-)-☆ また、酒井家のご当主には旧御殿旅館に湯治でご滞在なされていたと聞きます。江戸時代から続く「湯田川温泉神楽」ですので、酒井家のご先祖様もご覧になっていただいたのではないかと推測しております。そこで当温泉地としても入部400年を記念し鶴岡市全体で観光を盛り上げていく所存でございます。 皆様お楽しみくださいませ。
- 2022.03.13
- 梅まつり「ウメミデランチ」のお知らせ(4月9日~10日)
- 令和4年の梅まつりのご案内をいたします。 コロナ感染対策の為、配慮した内容になっております。 今年は初めての取り組み 「ウメミデランチ」 ウメミデランチ=梅見でランチ *庄内弁で「梅見で」とは「梅を見て」という意味です。 各旅館特製のお弁当、もしくは期間限定のランチ営業をいたします。 さらに、キッチンカーも温泉街に来ます。 旅館の弁当や美味しいお料理をもって、梅見を楽しんでいただいてはどうでしょう? 今年のテーマは「楽しく梅見でお食事です」 【開催日】 令和4年4月9日(土)・10日(日)両日のみ 【開催内容】 温泉街にて旅館特製梅見弁当の販売とキッチンカーによる食事販売 【開催時間】 11時~売り切れまで 名勝・金峯山の山懐にあたる湯田川温泉内にあり、竹林に囲まれた風光明媚な公園です。 春になると、温泉街を見下ろすように約300本の紅梅・白梅が咲き乱れます。 見ごろの土日には梅まつりが開催され、野立てなども行われます。 梅のほかにも、ぼたん、つつじ、さつき、あやめ、水仙なども楽しめます。 本年度は「湯田川温泉神楽」「女将の野点」は開催いたしません。
- 2021.12.26
- 湯どの庵
- 2021年11月に営業を再開した『湯どの庵』。以前から、湯田川温泉の中でも人気の高い宿だったが、2019年の山形県沖地震の影響で建物が傾き、水漏れをするなどの被害を受けたことにより休業へ。その間、新型コロナウイルスの流行もあり、おおよそ2年半ぶりの待望の再開となった。 営業再開にあたり、大浴場の改修を行い、食事内容もこれまでのカジュアルなメニューから二十四節気に沿った和懐石に変わったという。一品ずつ提供されるコース料理を、良質なお酒と共に頂く贅沢なステイ、新生『湯どの庵』としてリニューアルした。 何もしない宿に旅をする 主役はここを訪れた人。 感性と気分のおもむくままに この空間をお愉しみください。 鶴岡の食とお湯、そして出会い。 何度訪れても新しくて、懐かしい。 湯どの庵から旅が始まります。 『湯どの庵』の公式HPに書かれたこの一説が、滞在を想起させる。洗練された和モダンな空間で、外の景色をゆっくりと眺めて日々の喧噪を忘れ、気の向くままに過ごしたい。 館内には、客室が14部屋あり、全てが2名1室仕様。ファーミリータイプの客室はなく、小学生未満は受け入れていない。まさに大人のための隠れ家で、ぽつりぽつりと灯る館内の明かりが静かな旅風情を演出してくれる。ご夫婦やカップルは勿論、ひとり客も多く訪れる、旅慣れた方にこそ利用して欲しいという。 温泉は、檜風呂と石風呂の二種類で、どちらも源泉かけ流しのお湯がたっぷりと湯船を満たす。湯田川のまろやかで優しいお湯が、日々の疲れまで洗い流してくれる。43度前後と熱すぎない源泉は、長湯をするのにも最適。湯上がりには、ラウンジで庭園を眺めながらドリンクタイム。コーヒーや緑茶など、自由に頂くことが出来る。ラウンジの他、部屋にはオーガニックハーブティセットも用意されているという。 香りが好きな方に是非お勧めしたいサービスも。アロマストーンに好きな香りの精油を垂らし、好みの香りを自室に持ち帰ることが出来る。植物の香りで緊張が解れ、リラックスへと誘ってくれる。日常を忘れてリフレッシュすることで本来の自分を取り戻す。 『何もしない宿』その本来の意味は、心と身体を癒す宿ということなのかもしれない。生まれ変わった湯田川温泉『湯どの庵』は、これまで以上に魅力が増し、更なる人気宿になりそうだ。 『湯どの庵』公式HP:https://www.kameya-net.com/yudono/
- 2021.12.17
- 理太夫旅館
- 湯田川温泉『理太夫旅館』には、ひと言では表現出来ない良さがある。昭和建築の木造3階建て、たっぷりとお湯が注ぐ源泉かけ流しの温泉、レトロでかわいいイメージの館内に、女将の作る郷土料理 等々。いくつもの要素を集めていくと『理太夫旅館』の輪郭が見えてくる。 その中で最も特筆すべき点は、若女将であるゆりさんが”いらっしゃいませ”から、”ありがとうございました”まで、全てのおもてなしを担っていることだ。 ゆりさん『理太夫旅館でどんな時間を過ごしたいのかは、お客様によって様々ですよね。その思いに気づいて、ひとりひとりに合ったおもてなしをしたいと考えています。お話しを楽しみたい方もいれば、プライベートを重視したい方もいるので、おかえりなさいの世話役という感じでお客様をお迎えしています。』 家族経営のお宿であっても、終始一貫したマンツーマンの接客は珍しい。だからこそ、このお宿のイメージは、ゆりさんの人柄によりかたどられているのかもしれない。 彼女はいつも、絶妙な距離感で接してくれる。なんだか安心出来る距離感で、居心地が良い。お客様もきっと同じように感じているのだろう。たとえ、常連客さんあっても、近い距離感を求めている方もいれば、若女将とお客様という一定の距離感を保ちたい方もいるはず。ゆりさんは、そういう人の何気ない気持ちを大切に汲み取ってくれる。 ゆりさん『楽しかった!と思ってもらえたら一番かな。湯田川温泉に来たからには、ひとつでもいいことを探して欲しい。勿論、温泉なので癒しでもあるけれど、遊びにきてもらう感じがいいかな。ゆっくりもするけど、楽しかった!と思ってもらえたら一番いいなと思います。』 その言葉通り、館内にはカラフルな絨毯、かわいい布細工、温かみのある間接照明など、楽しくなるような仕掛けが至るところに用意されていることに気づく。それら全てが、さり気無いのもまた丁度良い。 湯田川温泉『理太夫旅館』は、それぞれに感じてもらうことを優先したいという若女将の懐の深さがあらわれている宿だと感じる。とても居心地がよくて、また何度でも帰りたくなるのだ。 外に出れば目の前には正面湯、旅館の裏手には竹林に由豆佐売神社がある。『理太夫旅館』を拠点に、湯田川の温泉街を楽しみたい。 湯田川温泉『理太夫旅館』公式HP:https://ridayu.jp 写真提供:湯田川温泉観光協会