- 2022.09.15
- 湯田川温泉神楽を特別上演開催
- 湯田川温泉では下記の日程で湯田川温泉神楽を無料でご案内いたします。 【特別企画神楽スケジュール】 ■9/17(土)■ 20:00~ 正面湯前(雨天:九兵衛旅館ロビー前) ■9/24(土)■ 20:00~ 正面湯前(雨天:理太夫旅館2階宴会場) ■10/1(土)■ 20:00~ 正面湯前(雨天:仙荘湯田川3階宴会場) 「湯田川温泉神楽って何??」 湯田川温泉神楽は古くから伝わったものでありますが、江戸時代で最も平安であった、徳川三代将軍家光公の時代〈1620年代〉から、十二代将軍家慶公〈1850年代〉の天保年代頃まで盛大であったと伝えられており、庄内藩公酒井家にも年々藩主のお招きで藩邸で演じられた歴史ある伝統芸能です。 奏する音楽は、インド舞楽の形式をそのままに取り入れてあり、非常に珍しい音曲と評されています。 この神楽は、神社祭典に奏舞する神社神楽とつながりはありますが、その様子は異なり、里かぐらあるいは道化かぐらなどと称され、とても滑稽な趣があります。 湯田川温泉神楽は、藤沢周平原作 山田洋次監督の映画「たそがれ清兵衛」にも出演し、明るくユーモラスなお囃子がお祭りの場面を盛り立てました。(ロケは湯田川の由豆佐売神社で行われ、神楽保存会メンバーをはじめ多数の湯田川住民がエキストラとして協力しました) 湯田川温泉の記事を書いてもらっているすすきまきさんの記事はこちら この記事も素敵です(^_-)-☆ また、酒井家のご当主には旧御殿旅館に湯治でご滞在なされていたと聞きます。江戸時代から続く「湯田川温泉神楽」ですので、酒井家のご先祖様もご覧になっていただいたのではないかと推測しております。そこで当温泉地としても入部400年を記念し鶴岡市全体で観光を盛り上げていく所存でございます。 皆様お楽しみくださいませ。
- 2022.03.04
- 庄内一の“美酒温泉街”計画
- いま湯田川は、庄内一「日本酒が美味しい温泉街」として変化を遂げようとしている。 数年前からこの実現のため、宿の社長や女将らで行う日本酒勉強会の実施に取り組んでいるのが、つかさや旅館主人の 庄司丈彦さんだ。 庄司さんが日本酒に着目したのは、山形で“土地の酒”と言えば、ビールや焼酎などではなく “日本酒”であることから、他所から訪れる温泉客らに土地のものとして提供するには、日本酒が欠かせないと考えたことがはじまりだ。 宿側のオペレーションで飲料メニューは組まれがちだが、料理だけではなく日本酒で感動する瞬間を作りたい、湯田川のように小さな宿が多いからこそできると、働きかけている。 そうは言っても、日本酒はお客さんの好みもあれば酒の個性も様々で、更には料理も引き立てなければならず、そう簡単なことではない。 この日、地酒を使った燗酒の勉強会を開くというので興味が沸き、参加させていただいた。 集まった顔ぶれの7割が、なんと女将さんや仲居さん。 女性がメインということに「おっ、これは勉強会と称した旦那衆の飲み会ではなく、本気の勉強会だな」と、実は心の中で驚き、頼もしく感じた。 講師は新潟県からお招きした松本英資氏。 この方は2014年に廃業した「美の川酒造」の元社長で、現在は日本酒浪人として広く日本酒の魅力を布教している人気講師だ。 勉強会の中身はさておき、酒を囲んだ女性たちの姿勢は真剣そのもの。 やはりお客さんの多くは地酒を楽しみ訪れる方が多く、それぞれの宿でもここ数年、地酒の提供に力を入れているとのこと。 “日本酒”の表記を“地酒”に変えただけでもお客様の興味の反応が変わったと話す。 さて、地酒とは。 山形県内には51もの酒蔵があり、そのうちの18酒蔵がここ庄内にある。 秋田県境から新潟県境まで日本海沿岸に沿って広がる庄内地方は、鳥海山をはじめ月山や金峰山などの山々の恩恵により、肥沃な大地と豊かな水で“庄内米”の産地として有名だが、当然日本酒造りにも秀でている。 その山とそこから湧き出る水の個性だけでも庄内の酒はバラエティに富んでおり、まさにテロワールと言って良いだろう。 そこへ、海に山に里にととれる四季折々の食材を、手を掛け仕立てた料理の1品1品と掛け合わせたら、この上ない幸せだ。 講習が進むほどに女性たちの会話も弾む。 「秋田の方と福島の方では、好むお酒が違うよね。」 「お勧めをください、と言われると悩むのよ。」 「自分のとこの料理の味には、どんなお酒をお勧めすればよいのか…。」 「ぬる燗、熱燗、お客様が望むその違いが、今日の勉強会でやっとわかった。」 その一つ一つに、皆が頷く。 この日の勉強会で出された料理は、隼人旅館さんの寒ダラをメインに使用した郷土料理。 寒ダラは真冬の庄内のごちそうであり、寒ダラ汁はソールフードだ。 タラの昆布締めにタラと鱈子の煮物、寒ダラ汁。 あさつきの酢味噌和えや胡麻豆腐の餡かけと、どれもこれも庄内ならではの味覚であり、しかし、それらが「どうだ!」とばかりに出てくるのではなく、とても奥ゆかしく、それがまた何とも心地よい。 最近は食事なしの宿泊プランも多いが、こんな手づくりの郷土料理をいただきながら、地酒に舌鼓を打てれば、旅に来た甲斐があるというものだ。 いつか湯田川の温泉湯で芽出しした米で湯田川温泉独自の日本酒を作りたいと、庄司さんは言う。 米も魚も野菜も酒も、煮炊きする水もすべての水は繋がっているから、土地の料理には土地の酒が合う。 日本酒は難しい。 それでもこうして着実に、湯田川は庄内一“美味しい地酒が吞める温泉街”へと突き進んでいる。
- 2022.02.02
- “おとなの”企画持ち込み型 インターンシップ【飯野高拓1回目】
- 湯田川温泉観光協会では、皆さんがやりたい企画を応援することで地域に元気を分けてもらう、「企画持ち込み型」インターンシップを若干名募集しています。 ぜひご興味のある方はご応募ください。 この企画は観光庁の人材定着事業の一環で行いました。 交通費と滞在費は協会で負担、滞在期間の労働は時間給で支払い。 まず、どのような活動をしていただいたかをご紹介いたします。 参加者:飯野高拓氏(HP) 参加期間:令和3年9月8日~11日(隼人旅館に滞在) 参加スキル:プロフォトグラファー、情報発信コーディネート 還元内容:湯田川温泉内におけるフォトスポット創出、撮影データの提供、SNS情報発信アドバイス、協会員への撮影スキルアップ講座 ※プロボノタイプで参加していただきました。 飯野高拓 プロフォトグラファーの技術と経験を活かして、地域活性化に関わりたいと希望を頂いておりましたので、以下のことしていただきました。 スマホで綺麗な写真を撮るための講座、温泉街や旅館内でのフォトスポットの開発、情報発信へのアドバイスなど。 活動の記録はYouTubeチャンネル・IINO PHOTOをTご覧ください (由豆佐売神社 撮影:飯野高拓) 【実施内容】 「9月8日」 ・湯田川温泉にて打合せ ・湯田川温泉内散策&撮影 (夕暮れ時 撮影:飯野高拓) オンラインで打ち合わせはしておりましたが、 リアルでは初めてでしたので、協会の説明や飯野氏のスケジュールなどの確認をいたしました。 夕食前までずっと湯田川温泉内を回り、写真を撮り続けていただきました。 夕食後に意見交換した際にも、アイディアの芽が出てきました。 このあと12月に新しい湯田川の歴史情報発信が生まれます。 「9月9日」 ・湯田川温泉内撮影 ・撮影スキル講座 ・協会内での意見交換会 隼人旅館において、スマホ1つ持って撮影スキルアップ講座です。 今回のテーマは「自然光のみで撮る」というのがテーマです。 これが協会長である私(庄司)が指導前に撮った写真です。 飯野氏に指導後の写真。 スマホカメラの明るさ調整とピントだけでここまで変わります。 各旅館で、各々の課題を解決してもらいました。 厨房でできた料理の写真を撮るときははどうやって撮影すればよいか? お客様の記念撮影スポットはどこが一番適切か? などなど。 このように一つ一つを解決していただきました。 「9月10日」 ・SNS発信アドバイス ・湯田川温泉フォトスポット&イメージ写真撮影 最終日は湯田川温泉アンバサダーを務めていただいた「はるたま」さんにモデルになっていただき、 「30代女性の湯田川旅」をテーマにたくさんの写真を撮っていただきました。 我々では見えない視点を気づきがたくさん! はるたまさんがまとめてくれた動画もあります。 こちらからご覧ください。 このように、湯田川に滞在していただき新しい魅力の発信。 そして、我々のスキルアップに多いに貢献していただきました。 最後に、“おとなの”企画持ち込み型 インターンシップの2つのパターンを紹介して終わろうと思います。 【実現タイプ】 趣味や特技を活かして独立を目指している人向け。 ・これまで製作した作品で個展をしたい! ・手作り商品のポップアップショップを開きたい! などなど。 【プロボノタイプ】 専門的な知識やスキルを活かして地域貢献を行い人向け。 ・簡単に作れるポップの作り方を教えたい! ・旅館の経営コンサルティングを行いたい! などなど。 ぜひ、ご興味ある方はご連絡くださいませ。
- 2022.01.17
- “おとなの”企画持ち込み型インターンシップ募集
- 湯田川温泉観光協会では、皆さんがやりたい企画を応援することで地域に元気を分けてもらう、 「企画持ち込み型」インターンシップを若干名募集します。 【夢実現タイプ】 趣味や特技を活かして独立を目指している人向け。 ・これまで製作した作品で個展をしたい! ・手作り商品のポップアップショップを開きたい! などなど。 【プロボノタイプ】 専門的な知識やスキルを活かして地域貢献を行い人向け。 ・簡単に作れるポップの作り方を教えたい! ・旅館の経営コンサルティングを行いたい! 募集期間:2022年1月15日(土)から2022年2月6日(日)まで 実施期間:2022年2月1日(火)から2022年2月21日(月)までの2~4日間 募集人数:若干名 条件:全国各地からの交通費支給、宿泊場所の提供(湯田川温泉内)、時給1,500~2,500円 お申し込み:こちらから これまでの実施例 ☆イラストレーター・上原ふみやさん (夢実現タイプ) 上原ふみやInstagram 上原さんは、2020年から湯田川温泉観光協会の公認アンバサダーとして湯田川温泉のイラストを作成して、Instagram等で発表してきました。 イラストレーターとしての独立を目指し、「個展を開きたい」「湯田川温泉グッズを作りたい」という希望があり、 つかさや旅館のコミュニティースペース旅籠で「湯田川温泉と女の子展」を企画・運営していただきました。 会場の様子はYouTubeチャンネル・湯田川温泉つかさや旅館【女将】よりご覧ください。 こちら ☆フォトグラファー・飯野高拓さん(プロボノタイプ) 飯野高拓HP 飯野さんは、プロフォトグラファーの技術と経験を活かして、地域活性化に関わりたいと希望しており、 スマホで綺麗な写真を撮るための講座、温泉街や旅館内でのフォトスポットの開発、情報発信へのアドバイスなどを行っていただきました。 活動の記録はYouTubeチャンネル・IINO PHOTOをご覧ください。 こちら 皆様の応募お待ちしております!
- 2021.10.25
- 『湯田川温泉と女の子展』
- 10月24日と25日の2日間にわたり、つかさや旅館で開催された上原ふみやさんの『湯田川温泉と女の子展』では、湯田川温泉をモチーフに描いたイラスト7点の展示と、インスタレーション、ライブペイント、ワークショップと、展示会限定アイテムの販売を行いました。ご来場頂いた皆さま、誠にありがとうございました。 展示された作品は、上原さんが実際に訪れた際に見た湯田川の風景をモチーフに描かれ、それぞれがまるで漫画のワンシーンのよう。湯田川温泉に流れる日常の雰囲気がよく現れていて、いつかどこかで見たような、懐かしい気持ちにさせてくれました。 ◯設定 『28〜30歳。スマホケースがディズニー。ディズニーランドは一回も行ったことがない。スマホ画面が割れて一年くらい経っている。』 ◯インタビュー 『バイクになんで乗ってるのとよく聞かれる。人は理由を知りたがる。バイクに乗る理由をどうして聞くのか聞き返したこともあるが、「思ったから」と軽く返ってくる。それを聞いた私も同じように「乗りたかったから」と軽く答えたが、相手は腑に落ちていないようだった。』 この他にも沢山の作品が並びました。ライブペイントはその場で描くだけでなくインスタグラムを活用して配信。ワークショップでは、庄内の風景をモチーフに彫ったハンコを用意し、訪れた人が自由にレイアウトすることで、世界で1枚だけのオリジナル手ぬぐいがいくつも生まれました。 オリジナルグッズは、スウェット、ロングスリーブTシャツなどの他に、洗面器に貼れる防水のステッカーも。手ぬぐいと洗面器ステッカー。温泉街らしいグッズを作ってくれました。 東京在住の上原さん。昨年の10月〜3月までの間、湯田川温泉のアンバサダーをつとめたことをきっかけに今回の展示が実現します。ここに至るまでの経緯と、湯田川への思い、そして今後の展望を聞きました。 ◯プロフィール 上原ふみや イラストレーター 女の子と風景をテーマにイラストを展開し、2020年より湯田川温泉との連携を開始。 東京在住 / 福岡出身 ◯展示会に寄せたコメント 『はじめまして。上原といいます。東京で活動しているイラストレーターです。昨今、マイナンバーがはじまり、携帯はガラケーからスマートフォンへかわり、その場所へ出向かなくても情報や書類は、場所を移動せずとも画面から受け取ることができるようになりました。 コロナによる変化で、場所に縛られない働き方が定着しつつあります。私も東京での生活を送りながら、イラストを観光へと落とし込みたいという考えから湯田川温泉での活動を思い立ちました。今回はその一つの形となる展示会です。東京にいながらの観光地での活動は一体どうなるんでしょうか。今回のテーマは風景です。展示会の雰囲気を少しでも楽しんでいただければと思います。』 Q なぜ湯田川温泉のアンバサダーに応募したのですか? 上原さん(以下敬称略)『コロナの時期に、今までの自分の活動の方向性を見直したのですが、丁度そのタイミングで湯田川温泉公式アンバサダーの募集を見つけました。自分はイラストの中に風景を取り入れることが多いので、そこに社会性を持たせたいと考えた時に観光と結び付けることで他のイラストレーターとの線引きになると思いました。その時まで湯田川温泉のことは知らなかったのですが、全く繋がりのないところからアンバサダーになったことがきっかけでこういった展示をするまでに至りました。』 Q 上原さんにとって湯田川温泉はどんな印象ですか? 上原『ちょっと表現が正しいか分からないですが、お湯をみんなが信じているって感じがします。正面湯から出る時に手を合わせる風景を見たときは、いい意味でとても衝撃的でした。それから、湯田川神楽やひょっとこなど既にキャッチーなキャラクターが存在しているところも気に入りました。』 Q 特に気に入っている作品があれば教えてください。 上原『藤沢かぶのイラストです。パッケージデザインとして描いたので、イラストというよりデザインに近いんです。絵だけじゃなくて文字入れまでしてひとつの作品というデザイン寄りのところが気に入っています。』 『大きく曲がった藤沢かぶのごりっとした歯ごたえ。カクカクとした線で表現。ピリッとする辛味はオレンジ、甘酢はピンク色に。風景はおいしくなるように育てている作業風景をイメージして描きました。』 Q 展示会をしてみていかがでしたか? 上原『実際に展示をしてみると距離が離れていることの難しさを感じました。離れている場所で開催することに面白さを感じているのは確かですが、荷物の移動や作品作りにおいても距離が悩みの種でした。』 Q 今後はどのように活動していきたいですか? 上原『この展示を、今度は東京でやりたいと思っています。東京と湯田川、往復することで面白さが加速していくと思います。今回、この展示会の告知のためにインスタグラムでライブ配信をしたのですが、地元の福岡の友達が見てくれたり、東京の友人が湯田川を知るきっかけになったりと、離れているからこそ広がる事もあると思います。展示会にあわせて湯田川神楽の配信も東京で出来たらいいなと思います。』 この度、『湯田川温泉と女の子展』にご来場頂いた皆さまには心より感謝申し上げます。上原さんと湯田川温泉の取り組みは今後も続いていきますので、温かく見守っていただきますようどうぞ宜しくお願いいたします。