湯どの庵
2021年11月に営業を再開した『湯どの庵』。以前から、湯田川温泉の中でも人気の高い宿だったが、2019年の山形県沖地震の影響で建物が傾き、水漏れをするなどの被害を受けたことにより休業へ。その間、新型コロナウイルスの流行もあり、おおよそ2年半ぶりの待望の再開となった。
営業再開にあたり、大浴場の改修を行い、食事内容もこれまでのカジュアルなメニューから二十四節気に沿った和懐石に変わったという。一品ずつ提供されるコース料理を、良質なお酒と共に頂く贅沢なステイ、新生『湯どの庵』としてリニューアルした。
何もしない宿に旅をする
主役はここを訪れた人。
感性と気分のおもむくままに
この空間をお愉しみください。
鶴岡の食とお湯、そして出会い。
何度訪れても新しくて、懐かしい。
湯どの庵から旅が始まります。
『湯どの庵』の公式HPに書かれたこの一説が、滞在を想起させる。洗練された和モダンな空間で、外の景色をゆっくりと眺めて日々の喧噪を忘れ、気の向くままに過ごしたい。
館内には、客室が14部屋あり、全てが2名1室仕様。ファーミリータイプの客室はなく、小学生未満は受け入れていない。まさに大人のための隠れ家で、ぽつりぽつりと灯る館内の明かりが静かな旅風情を演出してくれる。ご夫婦やカップルは勿論、ひとり客も多く訪れる、旅慣れた方にこそ利用して欲しいという。
温泉は、檜風呂と石風呂の二種類で、どちらも源泉かけ流しのお湯がたっぷりと湯船を満たす。湯田川のまろやかで優しいお湯が、日々の疲れまで洗い流してくれる。43度前後と熱すぎない源泉は、長湯をするのにも最適。湯上がりには、ラウンジで庭園を眺めながらドリンクタイム。コーヒーや緑茶など、自由に頂くことが出来る。ラウンジの他、部屋にはオーガニックハーブティセットも用意されているという。
香りが好きな方に是非お勧めしたいサービスも。アロマストーンに好きな香りの精油を垂らし、好みの香りを自室に持ち帰ることが出来る。植物の香りで緊張が解れ、リラックスへと誘ってくれる。日常を忘れてリフレッシュすることで本来の自分を取り戻す。
『何もしない宿』その本来の意味は、心と身体を癒す宿ということなのかもしれない。生まれ変わった湯田川温泉『湯どの庵』は、これまで以上に魅力が増し、更なる人気宿になりそうだ。
『湯どの庵』公式HP:https://www.kameya-net.com/yudono/
- ・投稿者の名前:
- すずき まき
- ・プロフィール:
- 写真家。2020年、生まれ育った横浜市から鶴岡市にiターン移住。 温泉と猫をこよなく愛している。
- ・SNSやホームページへのリンク系:
- https://www.instagram.com/maki.suzu.ki/